melting

 

you know what things. because, i wanted you to know.

  あの感覚が恋しい。自然と高揚がまして鼓動の音が周囲に漏れてしまうような感じ。そして、あの映画を観ると我を失う。孤独と筋肉の収縮に侵食され、完璧な正方形のアイスキューブが徐々に解けてしまうような。

 あなたは愚かだ。もう一生会うことがない相手に、近況を送りつけるのだから。

I just want you to know.

  だから、あの映画を観ると思い出す。あの登場人物たちの歳も、ステータスも、文化的背景もとても似ていた。あなたは私よりnerdyだ。それが一つのattractivenessになっていた。そして耐えきれず、自分からも近況を送ってしまった。そんなものなのか。

   私は愚かだ。近場に寄る予定があるから、と再会したいと切望する感情の波が押し込む。同時に、絶望の逆流が私を襲うのだ。

 

帰省する。

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朝七時。親しみのある音楽が窓の隙間からこぼれている。頭のてっぺんから抜き出る空気と共に、重力が一定ではなくなる感覚。ポーと浮遊状態。リビングにビールの空き缶を置きっ放しにしていたことに気付く。

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一人で飲むのは虚しいし習慣づいたらよくないよ、いわれようが間接照明と音楽と飲み物さえあれば生きてる心地が短時間だけどます。

全身に血が上り出す。遠くの奥の空気を眺める。自己破壊を味わい、自己修復を感じる。
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この地に降りてきた。あのすれ違った道、帰省すると必ず通る。今回は白茶の風景を見に行く。早朝五時あたりがちょうどいい、誰にも見られたくない。

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乾いた観客の笑い声がニ時間弱聞こえた。心地いいと感じる一方で、両足は硬直し揺れる仕草を表した。その感覚は身体の極地に埋もれていたものだった、しみた。

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わからん眠たい、寝る、おやすみ。空っぽの文字にかんぱいわっしょい

 

TOEFL単語帳 Rank4 始める

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TOEFLテスト英単語3800という単語帳は有名どころですが、単語一つ一つの詳細がないので形容詞や動詞、副詞も含め電子辞書で調べて単語の隣に書き足します。音声を聞いてカタカナ表記を書き出していますが、発音記号は覚えたほうが確実に的確です。例文も重要で単語を見ただけで言えるよう記憶し、時間があるときには頭の中で覚えている単語で新たな例文を作り出して口ずさむ。独り言でもそれらを多用することで一時的な脳内でのストック率上がります。

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Quizletという学習サイトで英検からTOEIC、他の科目関連の単語がリスト化されています。自ら必要な単語のリストを作成できますし、他の人のリストも自分のリストに追加できます。フラッシュカードのみならず、クイズ機能やスペルチェック、テスト機能もあるのでサクサクと覚えられます。アプリもありオフラインにも対応しています。

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どうしても覚えられない単語がある場合は、単語帳の余白に関連する絵を描いています。また定着度が低い単語をサイトで検索すると、インパクト強めのイメージがでてきて一発で覚えれそうですね。ちなみにFleeは逃亡するという動詞です。

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2ページずつ、25個の単語を毎日覚える予定なので50日以上かかりますがコンプリートさせていきます。道のりは長い。短期的に詰め込む方式もありますが、適性と学習範囲内の認知度、学習時間がどのぐらいあるのかでスタイルはだいぶ変わってきそうです。

書評『Factfulness -ファクトフルネス』

#今週祝第1回目の書評は、ハンス・ロスリング(Hans Rosling, 1948年-2017年)のファクトフルネス。

スウェーデン人の著者は、医師や公衆衛生学教授、世界保健機関ユニセフのアドバイザーであり、この書籍の執筆を終えた2017年に他界した。

ビル・ゲイツが大学卒業を迎える学生に贈りたい、誰もが手に取るべきと絶賛した一冊だ。NewsPicksマガジンvol.2の洋書特集にも取り上げられていた。

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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

  • 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 
Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

 

 まずこの書籍を読むに当たり、現在世界の抱える問題意識への私たちの知識が正しいのか確かめるテストが13項目ある。例えば、

 

  • すべての低所得の国の少女はどのぐらいの割合で小学校の課程を修了することができるのか?
  • 地球人口のマジョリティは低所得層か中所得層、高所得層どれか?
  • この20年間で世界の貧困は増加したのか減少したのか?
  • 一歳を対象にした予防接種は世界でどのぐらい受けられているのか?

 

正解は上から60%、中所得層、半減した、80%。

 

信じられるだろうか、私たちの問題意識と世界の現状は大きくかけ離れているのだ。

 

どの項目の正解率も全体的に極めて低く、当てずっぽで回答するほうが正解率が高い=我々はチンパンジー並みであると著者が述べている。また著者は様々な場でこのテストを実施した結果、学者や政治家、ジャーナリスト層の人々では正解率はわずかしか上がらなかった。国民の声を反映させる立場にも関わらずだ。

 

ここで言えることは、知識の変容性を考えるということが重要であるのではないか、ということである。

 

学校教育で学んだことのあるであろう教科書にある貧困層の子供達の鮮明な写真が、現在もほぼ変化のない状況であるとする無意識の知識の固定化現象があるのではないのか。

 

  • 個人間で知識をアップグレードすることにより、より的確に世界を捉えることができるのではないか。
  •  先進国/発展途上国という二つの軸に分類するのではなく、所得によって分類できる四つのカテゴリーが重要な指標であることを踏まえ思考すること。
  • 数値化と統計で判断をすること。

 

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 Anyone who has looked down from the top of a tall building knows that it is difficult to assess from there the differences in height of the buildings nearer the ground. They all looked kind of small. It is natural to miss the distinctions between the people with cars, the people with motorbikes and bicycles, the people with sandals, and the people with no shoes at all. (p44-45)

高層建物の天辺からよく地面を見下ろしていると、距離感により正確に物事を捉えることが難しい。彼らはすべてを小さい物と見なすと同時に、人々が所有している車やモーターバイク、自転車、サンドイッチ、靴も見過ごしてしまう。

解説を入れると、

この高層建物から地面に近い人々を見下ろしているのはLank4(先進国)であり、対照的に見下ろされている側はLank1,2,3(途上国etc.)である。この書籍を読んでいる主な層(Lank4)は彼らの国家の発展度を見過ごしがちである。

 

この他にも、著者ならではの貴重で豊富な経験が含まれて大変興味深い。この書籍で述べられている人間の10の本能に従うのではなく、統計を用いた人口増加やテロリズム、インタネット普及率、環境問題等の分析をしているパートも個人的に読み応えがあった。翻訳版も既に発売されているので興味のある方はぜひお手元に。